こんにちは!
株式会社ジャパン・エンダストリアルのインターン生の孫 千尋です。
今週は大きくわけて2つの業務に取り組みました。
1つ目は、PowerAppsで実際の在庫管理に使われるアプリの開発です。
2つ目は、PowerAppsにも反映され、在庫管理に関わるデータをSharePoint上で操作できるようにするデータ設計です。
在庫管理アプリの開発
今週は、実際の現場における在庫管理の効率化を目指し、入荷から出荷までの一連の業務プロセスをリアルタイムで一元管理できるアプリケーションの開発に取り組みました。具体的には、入庫・出庫の入力画面や現在の在庫一覧を確認できる機能を実装し、PowerApps特有のローコードプログラミング(Power Fx関数)を用いて、データの登録処理や画面の動的制御、入力バリデーションなどを構築しました。
特に、データの新規登録や更新を行う「Patch関数」を用いたロジックの構築は、データの紐付けにおいて技術的な難易度の高さを実感しました。また、現場での作業性を高めるための工夫として、スマートフォンなどのカメラを用いて物品を素早く識別・管理できるよう、QRコードのスキャン機能もアプリ内に実装しました。開発にあたっては、品名コードや規格などを管理する「品名マスター」と、日々の動きを記録する「在庫管理データ」を使用し、ツールの構成としてはPower Appsを中心に、バックエンドのデータ操作用としてSharePointを、初期データの整理にはExcelを活用しました。
この課題を進めるプロセスにおいて、私はまずアプリの画面構築に先立ち、SharePoint上での「データ設計」から着手しました。アプリでの操作がバックエンドへ正確に反映されるようデータ間の繋がりを定義した上で、「現場の作業者が迷わず、誤操作なく、かつ最小限の手間で入力できるシステムにするべきだ」という仮説を立てました。この仮説に基づき、QRコードをスキャンするだけで該当する物品の情報が瞬時に呼び出される仕組みや、品名コードの選択によって自動的に品名や規格が補完される機能、さらに論理在庫がマイナスになるような不正な出庫申請をアプリ側で事前に防ぐロジックを実装し、実用性の高いUI/UXの実現を目指しました。

在庫管理のデータ設計
もう1つの主要な業務として、PowerAppsのアプリケーションと連動し、在庫管理に関わるデータを効率的に操作できるようにするための「データ設計」に取り組みました。具体的には、既存のExcel上にある元データをSharePointリストへと移行・最適化させるため、まずはExcel側でデータを正確なテーブル形式に整形する作業を行いました。その上で、SharePoint上の各列のタイトルや定義を再整理し、文字列や数値、選択肢(Choice型)など、格納するデータの性質に合わせた最適な「データ型」の定義・整理を行いました。
このデータ設計のプロセスにおいては、単にデータを移行するだけでなく、「アプリ側でのデータ処理のしやすさや、将来的な集計・分析のしやすさを担保するにはどうすべきか」という仮説のもとで作業を進めました。ExcelでのフラットなデータをSharePointのリスト構造へと適切に落とし込むために、重複するデータの排除やマスターデータとの紐付けを意識し、アプリとデータベースがスムーズに連携できる強固な土台となるデータモデルの構築を目指しました。
当初は「Excelの項目をそのままSharePointの列に当てはめれば良いだろう」と簡単に考えていましたが、実際に作業を始めると、日付のフォーマットやIDの持たせ方、選択肢の管理など、運用のルールを想定して細かくデータ定義を作り込む必要があり、データベース設計の基礎的な思考がいかに重要であるかというギャップに気づかされました。
学んだこと・気づいたこと(まとめ)
新しく理解したこと
今回の開発を通じて、PowerAppsによるアプリ構築とSharePointでのデータ設計は完全に表裏一体であるということを強く実感しました。データの持ち方や構造が整理されていないと、アプリ側の画面制御や関数が不必要に複雑化してしまうため、初期段階のデータ設計を綿密に行うことこそが、ローコード開発のスピードとアプリの処理パフォーマンスを最大化させる鍵であると分かりました。
今後にどう活かすか
今回の経験から、ツールの使い方そのものよりも、「現場の実際の業務フローや例外的なトラブルを、いかに綺麗にデータ構造に落とし込めるか」という、業務のモデル化のスキルこそが本質的な課題だと分かりました。 今後はこの気づきを活かして、データ件数が増えたときの処理スピードの維持や、予期せぬエラーへの対策など、先回りしたリスク管理まで視野に入れた「現場が安心して長く使える、一歩先を行く設計」を意識して取り組んでいきたいと考えています。








