こんにちは! 
株式会社ジャパン・エンダストリアルのインターン生の孫千尋です。 

今週は大きく分けて2つの業務に取り組みました。 

1つ目は、顧客の古いシステムの更新です。 
2つ目は、業務プロセス全体をDX化するにあたり、受注システムの開発です。 

今週の業務内容

顧客の長年に使ってきたシステムの更新 

数十年にわたり運用されてきた旧システムの刷新プロジェクトに携わり、現行機能の分析およびPower Platformを用いた新システムへの移行設計を行いました。具体的には、旧システムの機能の棚卸しを行い、今回の移行に際して必要な機能と不要な機能を精査しました。また、顧客から具体的な要件指定がない「お任せ」の案件であったため、旧システムの構造をベースにしつつ、ヒアリングで得た追加要望を反映させた「業務フローに基づいた操作性の高い設計」を仮説として立てました。不明点も多かったため、システム開発を担当するチームと共に要望を解釈して行ったり、設計から開発のトランザクションがスムーズに動けるように話し合いなどを行いました。PowerPointを用いて画面遷移や配置を細かく設計し、チーム内での議論を経て、Power Apps上で実装した際の視認性や操作性を考慮した画面デザインを完成させました。 

顧客から「お任せ」と委任されるケースでは、自由度が高い反面、顧客自身も自社の潜在的な課題や要望を言語化できていないことが多いという点に難しさとやりがいを感じました。単に旧システムを再現するのではなく、分析を通じた「あるべき姿」をこちらから提案し、合意形成を図ることが重要だと学びました。今回の移行は、単なるプラットフォームの変更に留まらず、現行の非効率な業務フローそのものを見直し、最適化する絶好の機会であるため、技術的な実装だけでなく、業務改善に直結するデザイン提案がいかに重要であるかを強く実感しました。 

業務プロセス全体をDX化 〜受注システム開発〜 

2年間にわたる業務プロセスDX化の一環として、在庫システムに続く受注システムの開発に従事しました。顧客とのヒアリングを通じ、必要な機能やマスタ情報の要件を整理した上で、既存のSharePointリストを活用しPower Appsによる開発を進めました。開発にあたっては、顧客が現在利用しているシステムが顧客マスタと密接に連携している現状を踏まえ、新システムでもそれらを反映させつつ、受注入力における「ヘッダー」と「明細」の情報を最適に紐付けるべきであるという仮説を立て、設計・実装を行いました。過去のシステム開発事例を参考にしつつも、単純な模倣に留まらず、ユーザーにとって見やすく入力しやすいインターフェースを追求しました。現在テスト工程へ向けて開発を進める中で、複雑なデータ構造をいかに直感的な操作フローへと落とし込むかが重要な課題であると実感しており、既存の仕組みを理解した上でより業務効率を高めるための論理的な設計の重要性を深く学びました。 

今回の開発過程で直面した最大の課題は、受注データにおける「ヘッダー」と「明細」の情報をどのように直感的に連携・表示させるかという点でした。単に機能を実装するだけでなく、ユーザーが入力する際の一連の操作フロー(UX)を考慮したデータ構造の設計がいかに重要であるかを痛感しました。また、テスト工程を残している現状ではありますが、過去の知見を尊重しながらも、現状の業務に最適化した形へ昇華させていくプロセス自体が、DXの根幹をなすものだと学びました。今後は、既存の仕組みを理解した上で、より使い勝手の良いシステムへと改善していくための論理的な設計力をさらに磨いていきたいと考えています。 

学んだこと・気づいたこと(まとめ)

新しく理解したこと

今回の二つのプロジェクトを通じて、単なる「ツールの置き換え(システム移行)」と「真の業務改善(DX)」の決定的な違いを理解しました。特に、「顧客からの要件が曖昧な状況」であっても、現状の業務フローを徹底的に分析し、仮説を立ててプロトタイプを提示することで、顧客自身も気づいていなかった潜在ニーズを言語化できることを学びました。また、技術的な実装スキル以上に、複雑な業務構造を「ヘッダーと明細」といったデータ構造に分解し、それをいかに直感的な操作フロー(UI/UX)へ落とし込むかという「設計の論理」こそが、システムの使い勝手を左右する最も重要な要素であると再認識しました。 

今後にどう活かすか

今後は、既存の仕組みや先人の開発事例をただ参考にするだけでなく、その裏側にある「なぜそのような設計になっているのか」という意図までを深く読み解き、自身の提案に反映させることで、説得力のある設計を行いたいと考えています。また、特にテスト工程などの実装後のフェーズを見据え、初期段階から「ユーザーが実際に入力する際の負荷」を最小限にするための操作性の検証を積極的に行います。今回の学びを活かし、単に要件を満たすシステムを構築するのではなく、顧客の業務プロセス全体を俯瞰し、現場の生産性を最大化するための「提案型開発」を実践していく所存です。