情報を管理するにはコードが重要!コードの種類と使い方を解説

コードとは

産業界では、IoTやAIといった技術開発が進められています。仕事の仕方についても、デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation:DX)によって、ビジネスのあり方も変わろうとしています。

DXを進めるにあたって、製造現場における様々な情報をデータ化する必要が出てきます。それらデータを正しく管理していくために、必要なのが今回ご紹介する「コード」です。

今回は、デジタル化に欠かせないコード化についてご紹介していきます。

コードの目的

日本では、2016年1月に個人を識別するための番号(マイナンバー)制度の利用を開始しました。

「マイナンバーは、社会保障、税、災害対策の3分野で、複数の機関に存在する個人の情報が同一人の情報であることを確認するために活用されます。」(内閣府HP マイナンバー制度について より)

公共サービスを効率的におこなうため、マイナンバー制度を導入しました。国民一人ひとりをコード化して、正確に個人を特定します。

個人については氏名で個人を特定することもできますが、同姓同名の場合は、個人を知っているひとか身分証明証を確認しないと特定することができません。マイナンバー制度では、個人にコードを付与して個人を特定することで、公共サービスの効率化を目的としています。

多くの企業では、従業員や顧客に対してコードを割り当てて事務処理の効率化を図っています。製造現場ではどうでしょうか?製造現場においてもコードは重要です。材料コード・製品コード、部品コードなど全てのものにコードがつけられています。そして、製品に製造コードが割り付けて出荷します。

このように情報を効率的に管理するためにコードを利用します。IT化をするために必要な手段です。

コードの種類

コードといってもたくさんの種類があります。ではコードにはどういった種類があってどのような使い方があるのか、具体的にみていきましょう。

バーコード

バーコードについては、日常生活で扱う身近な商品や製品に付与されています。商品に付与するバーコードについては、国際規格があります。バーコードの規格や特徴を説明します。

EAN、JAN、UPCコード

EANコード(European Article Number:イアンコード)は、国際的に使われているバーコードです。日本ではJANコード、UPSはアメリカやカナダにおける名称です。コードに使われるのは数字(0~9)のみで、8桁のものと13桁のものがあります。市販されているほとんどの商品で使われています。

国際的に使われるために、コード体系については国際ルールで決まりがあります。例えば13桁で使用する場合、左から2桁は国コード・5桁はメーカーコード・5桁は商品コード・右の1桁がチェックディジットと決められています。メーカーコードと商品コードが7桁と3桁になる場合もあります。

特徴的なのは2桁の国コードです。日本の場合この2桁が「49」と「45」と決まっています。国コードについては、100種類までしか表現できません。そのため、国コードが3桁の国もあります。

最後の桁のチェックディジットとは、コードの誤りをチェックするための数字です。コードの数字をある規則で計算した結果の数字1桁を付加することで、コードで使われている数字に誤りがないかを調べます。EANコードによって、グローバルな製品管理がおこなえます。

ITFコード

ITFコード(Interleaved Two of Five)は、物流用商品コードとしてダンボールなどに印刷して使われています。ITFコードの特徴は、他のバーコードに比べてサイズが小さいことです。コード体系としては、数字のみで14桁または16桁で構成しています。

物流用ということで、バーコードとの距離が離れていても読み取れるような工夫がされています。しかし、斜めに読み取ったときに「部分読み」や「桁落ち」が発生しやすくなります。

「部分読み」や「桁落ち」については、EANコードと同じ様にチェックディジットで検査をおこないます。ITFコードによって、物流の効率化を図っています。

CODE39

CODE39コードは、主に工業用として用いられています。コード体系としては、数字・アルファベット大文字・記号を使い、桁数に制限はありません。

数字以外の文字を使用するため情報量が多く、読み間違いが比較的少ないとされています。コードの自由度が高く、主に社内のオリジナルコードとして使います。

CODE128

CODE128コードは、CODE39よりさらに表現の自由度が高いコードです。コード体系として、アスキーコード全128文字(数字、アルファベット大文字・小文字・記号・制御文字)が使えます。CODE39に代わって、あらゆる業界で使用されています。

QRコード

バーコードが1次元コードであるのに対して、2次元コードとしてQRコードがあります。QRコードの特徴は、バーコードをはるかに上回る情報を表現できることです。バーコードが縦線の太さで情報を表現しているのに対して、QRコードは、黒く塗りつぶされた四角で情報を表現します。

そして、QRコードはどの方向からも読み取れるように、コードの角3カ所に、大きな黒い四角を太い四角が囲んでいるマークがあります。このマークは、読み取りのための位置決めに使われます。読み取り位置が決まれば、縦でも横でも斜めでも同じ情報の読み取りができるようになっています。

読み取り装置についても、バーコードはレーザーセンサーを使った専用機器で読み取るのに対して、QRコードは、カメラで読み取りができます。そのため、スマートフォンやタブレットなどでも利用することができます。

情報量の多いQRコードを製造現場で活用する方法として、作業者に対する作業指示表示があります。製品にQRコードを表示し、工程でコードを読み取って、作業手順書や作業要領書をモニターで表示します。

多品種を生産する現場において、種類が多すぎて作業者が作業を覚えきれないときに、QRコードと作業指示書を紐付けて作業者に指示することができます。

カメレオンコード

カメレオンコードは、QRコードと同じ2次元コードです。QRコードとの違いは、情報を8種類の色で表現します。

QRコードと同じ様にカメラを使って読み取りができ、動画の場合は2%程度の大きさの対象物が写っていれば認識が可能です。離れて動いているものに対しての認識率が高いため、一般的にはひとが出入りする場所での入退場管理に使用されています。

製造現場でカメレオンコードを活用する方法として、作業者の動きをコード化することがあります。動画による認識に優れているので、作業者に色の付いた帽子をかぶせて、作業者がどのように動いているのかという情報をデータ化します。

動画による作業改善はこれまでもおこなわれていますが、ひとが画面を見ながら情報化していました。カメレオンコードで、作業者の動きを効率的にデータ化することができます。

駅コード

身近で私たちの生活を便利にしたコードとして、駅コードがあります。駅コードを利用することで、複数の鉄道会社を経由する場合に、自動改札機において乗車駅と降車駅を認識することができます。

駅コードが普及することで、複数の鉄道会社を経由する乗車をしても同じ鉄道系ICカードで精算することができます。この駅コードは、サイバネコードといいます。サイバネコードは、16桁の2進数で構成されています。

自動改札機で鉄道系ICカードをかざすと、乗車する場合は乗車した駅のサイバネコードがICカードに記録されます。そして、降車する場合は乗車した駅のサイバネコードを読み取り、降車した駅のサイバネコードから運賃を計算します。

計算した運賃分だけ、ICカードに記録されているチャージ金額を減らします。乗車や降車したデータと運賃の記録から、複数の鉄道会社同士で鉄道系ICカードの売り上げを清算します。

製造業においては、駅コードを応用することで、サプライチェーンを効率的に管理することができます。製品を発送する工場から経由する倉庫や納入先をコードで表現することで、物流全体をデジタル情報で管理できます。

さらに、輸送時間やコスト情報を追加して、サプライチェーンマネジメントに活用できます。

まとめ

情報化を進める上でコードは重要です。ビッグデータから必要なデータを検索するためには、コードをどのように設計するかで、システム全体の処理速度が変わります。また、コードにどのような数字や文字を割り当てるか、何桁にするか決めなければなりません。

そしてコードを使用する場合、公共的に使われているコードと私的に決められるコードに注意が必要です。工場内だけで使用する場合は問題ありませんが、工場外でも使用する場合は流通経路上で問題にならないか確認が必要です。コードを活用して、最適なデジタル化を実現して下さい。

▼外部リンク

内閣府HP
https://www.cao.go.jp

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