こんにちは!
株式会社ジャパン・エンダストリアルのインターン生の 小糠愛乃です。

今週は、PowerAppsを活用して社内向けの備品予約アプリを開発する課題と実際の顧客理解に対する2つの学びがありました。

今回は、開発や顧客理解から通じて得た学びや、業務理解の深まりについてご紹介します。

システム開発を通じて見えたもの

今回の開発では、会議室やプロジェクター、パソコンなどの備品予約を効率的に管理する社内用アプリをPowerAppsで作成しました。元々紙やスプレッドシートで予約を管理しており、重複予約や見落としが課題となっていた想定のもとで、それを解消するシンプルな予約システムの開発を目指しました。

アプリ開発における作業はすべて初めての経験であり、PowerAppsの基本操作から始まり、アプリの設計方法や入力項目の意味、配置などに悩む場面も多くありました。しかし、業務フローを一つひとつ整理しながら進める中で、「なぜこの情報が必要なのか」「どのような場面で使われるのか」といった背景が少しずつ見えてきました。

特に、現場の業務を想定してシンプルで直感的な画面を意識したことが、使いやすさにつながったと感じています。

顧客の解像度が上がった瞬間

開発とは別に、Microsoft 365に関する研修動画(実際の顧客とのやり取り)を視聴する機会がありました。

その中で印象的だったのは、顧客がExcelには慣れていても、TeamsやSharePointなどのMicrosoft 365の機能には不慣れで、戸惑っている様子が見られたことです。
私たちが「当然のように使っている機能」でも、相手にとっては一つひとつが未知のものであるというギャップを感じました。

ここで得た学びは、
「システムが使えることと、“使いこなせる”ことは別である」
ということです。見た目のわかりやすさや操作のしやすさに加え、ユーザーの“理解の段階”に合わせた説明や設計が求められると強く感じました。

今後に活かしたいこと

今回の2つの経験を通じて、システムを「作る力」だけでなく、「伝える力」「相手の立場で考える力」の重要性を実感しました。

PowerAppsを使った備品予約アプリの開発では、現場の業務フローを理解し、使いやすさを意識して設計することの難しさと向き合いました。入力項目一つをとっても、ただ設置すれば良いのではなく、「なぜ必要なのか」「どのタイミングで入力されるのか」まで考えることで、初めて“意味のある画面設計”ができることに気づきました。

一方で、Microsoft 365研修の顧客動画を見た中では、「デジタルに慣れていない方にとって、システムは簡単とは限らない」という現実を目の当たりにしました。開発者の視点とユーザーの視点の間には、大きなギャップがあることも知りました。

これらの経験から今後に活かしたいと感じたのは、「システムは“使える”だけでなく、“使ってもらえる”ことが大事」という視点です。業務への理解を深めることはもちろん、利用者の知識レベルや感じるハードルにまで目を向け、説明の仕方や導入のサポートも含めて考えていくことが求められると思いました。

今後も、「相手の“当たり前”を尊重する姿勢」を大切にしながら、誰にとってもわかりやすく、使いやすいシステムづくりを目指していきたいと思います。