ジャパン・エンダストリアル杉山です。先日、「私たちのインターンシップ設計思想」という記事を公開しました。その記事は成長する力を中心にまとめました。今回はもう少し具体的な内容を記載しています。

弊社でインターンが成長する理由という内容で大切にしていることをまとめています。

「作業」ではなく「判断」に触れる設計になっている

多くのインターンシップでは、学生は決められた作業をこなします。ミスなく終えること、指示通りに動くことが評価軸になります。その環境では、作業は早くなっても、考える力はあまり育ちません。判断する余地がないからです。

一方、弊社では最初から「正解を出すこと」はそれほど重要視していません。それよりも、「なぜそう考えたのか」「他にどんな選択肢があり得たのか」「その判断で何を捨てたのか」を言葉にすることを求めます。つまり、作業ではなく判断に触れる設計になっています。インターンであっても、思考の前段を省略したアウトプットは通りません。

この時点で、学生の頭の使い方が変わります。言われたことをそのまま実行するのではなく、「これはどういう意味を持つ仕事なのか」「別のやり方はないのか」を自然に考え始めます。

成果が“外に出る”環境に置かれている

もう一つ大きいのは、成果物が社内で完結しないことです。弊社では、インターンが関わった記事や資料が、そのままJEJOURNALに掲載されたり、社外の人の目に触れたりします。つまり、学生向けの課題ではなく、実際の事業の一部として扱われます。

外に出る成果物には、必ず責任が伴います。なんとなく書いた文章、理解が浅いまままとめた内容は、すぐに伝わらなくなります。誰かに評価される前に、「これは本当に通じるだろうか」と自分で問い直すようになります。この感覚は、机上の課題ではなかなか身につきません。

フィードバックが「正解」ではなく「思考」に向く

フィードバックの向きも、一般的な現場とは少し違います。完成した文章や資料に対して、「ここがダメ」「こう直して」と言う前に、必ず思考を確認します。なぜこの構成にしたのか、どこで迷ったのか、他にどんな案があったのか。評価されるのは結果だけではなく、考えた過程です。

そのため、間違いが「失敗」で終わりません。むしろ、「自分はこう考える癖がある」「ここで視野が狭くなっていた」という学習に変わります。修正されること自体が、次の判断材料になります。この循環があると、成長は加速します。

仕事が「点」ではなく「構造」で見える

また、仕事を部分ではなく全体で見せることも意識しています。この作業が事業のどこにつながっているのか、前後で何が起きているのか、もしズレたら誰に影響が出るのか。そうした背景を共有した上で任せます。

すると、「自分はただの作業者ではない」という感覚を持ち始めます。業務の一部ではあるが、全体と接続された部分だという認識です。この視点を一度持つと、その後どの組織に行っても、仕事の見え方が変わります。社会や組織で働いていくうえで、全体と部分のつながりを理解して行動することは重要です。

「挑戦」と「安全」を両立する環境がある

そして最後に、重要なのが環境の安全性です。放置はしませんが、過度に守りもしません。自分で考える時間を与え、詰まったら必ず相談できる状態をつくる。失敗しても人格が否定されることはない。この安心感があるからこそ、一歩踏み出せます。

成長は才能ではなく、学ぶ環境で決まる

結果として、「指示を待つ人」ではなく、「自分で考える人」になっています。特別な才能が開花したわけではありません。成長が起きる構造の中に、一定期間身を置いただけです。

私たちは、成長が自然に起きる環境を設計しています。JEJOURNALでは、これからもそうした構造や実例を、言葉にして残していきたいと考えています。