今回は、私が開発した「研修出席チェックアプリ」について、その目的・背景・設計・実装の記録・成果・学びを振り返ります。
以下は、開発に至った経緯や画面構成、実装の過程、運用上の工夫、そして開発を通じて得られた知見について順にまとめたものです。
概要
アプリ名: 研修出席チェックアプリ
ユーザー: 研修講師
開発者: 小糠
本アプリは、研修時に従来紙で行っていた出席確認をデジタル化し、手間を省きつつ後からデータとして確認・分析できるようにすることを目的として開発しました。
開発の背景には、実際に参加したセミナーで紙による出席管理が複雑であったことがあります。
特に、事前に参加予定の人以外が当日参加した場合、管理が難しくなる課題がありました。この問題を解決するため、アプリ開発に至りました。
開発期間: 2025年10月1日~10月10日
利用ツール: Power Apps / SharePoint
設計と構成
主要データソース
- 研修マスタ:研修情報を管理(列概要:研修名、開催日時、講師名、コメント)
- 受講者マスタ:受講者情報を管理(列概要:会社名、氏名、部署、役職)
- 出席記録マスタ:出席情報を管理(列概要:研修名、開催日時、会社名、氏名、出席フラグ、登録日)
画面構成
- トップ画面:3つのボタンで各画面に遷移

- 出席一覧画面:出席登録済みの一覧表示、新規登録ボタン、編集ボタン

- 新規出席登録画面:新規受講者を登録

- 出席記録編集画面:選択した研修の出席情報を編集

主なロジック・関数
Patch、If、LookUp、Concatなど
自動化連携
Teams通知(今後実装予定)
実装の記録
進行ログ
- 10月1日~3日:画面構成とデータソース連携の検討、トップ画面と一覧画面の作成
- 10月6日~8日:新規出席登録画面の作成、Patch関数による登録処理の実装
- 10月8日~9日:出席記録編集画面の実装、コンボボックスや条件分岐の調整
- 10月10日:デザイン調整、入力フォームの見やすさ改善、全体テストとバグ修正
主な課題
- 初心者のため関数や画面構成の理解が難しく、試行錯誤が多かった
- データ連携や条件分岐で意図した動作にならないことがあった
運用面の懸念
- 共有範囲や権限設定の適切性を確認する必要がある
ユーザーからのフィードバック
- 研修開始後に急遽参加する受講者も、アプリから簡単に追加できる点が良い
学び・発見
- PatchやLookUp関数の活用方法を習得
- データ構造を意識した画面設計の重要性を実感
- 誰が操作しても同じ結果になる「登録・編集のやり方」を理解。
具体的には、アプリ上で受講者を追加したり、既存の出席情報を変更したりすると、必ず出席一覧に正しく反映される仕組みを作れるようになったことが大きな学び。

