背景と課題
ある会社では、作業マニュアルを画像で見せるアプリをPower Appsというツールで作っていました。
マニュアルは製品ごとに内容が違い、1つの製品に対して画像が30枚あるものもあります。これまでは「1画像=1画面」で作っていたため、製品が増えるたびに画面数もどんどん増えてしまい、50枚、60枚と膨大に…。
画面を追加・修正するだけで何時間もかかってしまうという、つくりになっていたのです。
解決のアイデアと実装
そこで弊社のインターン生が、アプリの構成を見直しました。大きくはデータベース構造と使用される関数(処理)の見直しです。
まずは、データの管理方法を「製品」と「製品ごとの画像」に分けて整理。
画像の順番も管理できるよう、SharePointというデータベースに表示順を記録する列をつけました。
そして、Power Appsの「ギャラリー」という機能を使って、1つの画面で画像を切り替えられる仕組みをつくりました。
画像の順番を変更できるボタンもつけて、現場の人が簡単に操作できるようにしました。
実際にやってみた成果
- アプリの画面数は50 → 1に!
- メンテナンスや新しい画像の追加にかかる時間も大幅に削減
この経験から広がる未来
この仕組みは、マニュアルだけではなく、
- 検査記録の表示
- 設備の使い方を説明する資料
など、他の業務にも応用できるようになっています。
そしてなにより、「できあがったものを動かす」だけではなく、
「どうしたらより良くなるかを考えてつくる」ことの実践例になりました。