先日、DXセミナーに参加させていただきました。
ご縁のある某自動車メーカー様のご担当者様の講演でした。

そのセミナーは、DXの取り組みを具体的にご紹介いただく内容となっていました。
セミナーの最後にこの取り組み(セミナーの内容)に「汎用性」と「固有解」はあると思いますか?という問いかけがありました。

私はこの問いかけに対して、「汎用性と固有解について、規模を問わず、メンバーが自由に開発できる、人が挑戦できる環境づくりが大切だと思います。」と回答しました。
(なぜ私がいきなり規模の話を言っているかというと、大手だからできたんですよね?というコメントが多かったからです。)

このときに思いました。本当にそうなのだろうか?規模は重要ではないのだろうか?

私たちはふだん中小製造業を中心に支援することをコンセプトに掲げています。
しかし、実態では、4000名を超える製造業もご支援しています。
私たちは中小製造業(誰に)にDX研修もしくはコンサルティング(何を)提供しています。
これは、もしかするとマーケティング上のポジショニングの話であり、本質的には規模を問わず普遍的なものがあるのではないかと考えるようになりました。上述のように「規模を問わず、メンバーが自由に開発できる、人が挑戦できる環境づくりが大切だと思います」と自分でも言っています。そしてこれは、その場で直感的に回答したものなので、私が現場から感じ取っている感覚だと思います。直感は結構正しいものだと思っているので、深く掘り下げてみたいと思った次第です。

そのあとずっとぐるぐる考え続けました。

そして、私の中で、一つの解が出ました。

それは、「会社の規模ではなく、活動の規模で考えること」です。
「適切な活動規模」が、成果につながるDXプロジェクトの共通項になっていると気づきました。


某自動車メーカー様の取り組みと他大手メーカー様の取り組みを分析してみました。
どちらも大きな会社です。ふだんご支援しているような15名~200名規模の会社とは異なります。
某自動車メーカー様の取り組みは、活動自体は小集団活動に該当します。ひとりのアプリ開発の時間を捻出するために、数名のチームメンバーが、時間を譲り合っていると伺いました。会社自体は大きいですが、DX活動を切り取ってみると、5~10名、大きくても30~50名くらいの規模でした。これは、私たちが普段支援している、15名~数百名規模の会社も同じです。実際の活動は5~10名から始めています。

ここに共通項があるとわかりました。
DXは5~10名規模の具体的な活動から始まるということです。
それが成功体験を生み出し、社内に広報され、会社全体に伝播していきます。
このサイクルがうまく回っている会社は、効力感が高くなり、DXが進んでいるという空気が生まれるように感じています。その結果数字もついてきています。

今後、私たちが支援するときもこの観点「活動の規模は適切か?」を大切にしようと思います。


他にもチームで話し合いをして、いろいろ考察が生まれています。
その一つは、活動規模ではなく、企業規模の話です。
大手企業であることのメリットというのも整理しました。


大手企業であるほど、ベンダー(今回で言うとマイクロソフト製品だったので、マイクロソフト)が全力で営業をしてきます。担当者も優秀な営業やエンジニアになることが多い。そうすると中小企業よりも大手企業の方がたくさんの情報が入ってきやすい構造になっていることも改めて理解しました。


弊社のポジションが成立する理由はここにあると考えています。
中小企業のお客様は圧倒的に情報量が少ない。
そこを弊社がサポートし、実装を支援しているということも整理できました。