こんにちは! 株式会社ジャパン・エンダストリアルの代表取締役社長、杉山です。

先日は、当社の創業の経緯をお話させていただきました。

今回は、当社がどのような事業を行っているのか、具体的なお話をさせていただきます。

何をやっているのか?

シンプルにいうと、製造業向けにIT活用サポートをしています。「サポート」よりも「コンサルティング」と表現した方がぴったりくるのかもしれませんが、生産技術など、ものづくりの知識はお客様の方が詳しいため、皆様に「伴走」させていただくニュアンスを込めて、サポートをさせていただく、という表現にしています。

ITといっても、さまざまのものがあります。本来はきれいに分けられないところですが、わかりやすくするために3つに分類すると、下記となります。

①開発支援系・・・3DCADなど主に設計業務をサポートする。

②工場管理系・・・受注や販売、計画の進捗などを管理する。

③現場改善系・・・生産状況やモノの移動、ヒトの動作を見えるようにする。

その中で当社は、「③現場改善系」を扱っています。例えば、工場のモノやヒトの動きを見えるようにすることで、生産性を改善します。一例ですが、ITを活用することで、人が手作業で集計していた業務工数を削減したり、転記ミスなど情報の不確実性を取り除くことができたりします。

例えば、こんなご相談から始まります

「生産性を向上させたい。」「不良品の流出を無くしたい。」「情報共有のコストを削減したい。」「歩留まりを改善したい。」「過去にシステム導入を試みたが、失敗してしまった。」「いつも手作業で入力している検査帳票の記入を電子化したい。」「IT活用をしたいが、ノウハウ・人手が足りない。」

現場あるあるですね。問題の水準も、抱いている課題感も、ご相談いただくお客様によってさまざまです。しかし、あらゆる問題は有機的につながっているので、順番に取り組んで行けば、必ず解決します。

ご存じの通り、工場ではコスト、品質、生産性などが主要指標になります。良い生産環境は、モノがするすると流れている状況です。するすると流れている環境は、ムダがありません。それを、コスト、品質、生産性と、どの観点から見るかの違いです。

サポートの流れ

次に、当社がサポートをさせていただく際の、流れをお話させていただきます。こちらは、当社の「提供サービスの流れ」のページにも記載されておりますので、ご参考まで。

①問題意識のヒアリング

上記のような問題を解決するため、当社では計画段階から伴走する形でサポートをしています。まずは、問題意識をヒアリングするところから始めます。この時は、思っていることをそのまま全部話していただきます。

よくあることなのですが、導入しようとしている手段に引っ張られてしまい、気づいたらツールを使うための話が先行していることがあります。

なので、私はツールのお話しの前に会社(部門)としてどこを目指しているのかを伺います。未来も考慮したうえで、お客様にとっての全体最適を考えたいので、必ずビジョンは教えていただきます。(思いっきり夢を語っていただいてほしいです。これは個人的な想いです。)

②解決策のご提案

問題を整理した後、提案をさせていただきます。提案の内容は「プロジェクトの目的、解決手段、体制案、導入スケジュール、導入後の運用・展開」です。問題整理とご提案までは、だいたい1ヶ月から2ヶ月以内でさせていただきます。経営者(マネジメント層)の方に判断いただくのに、大まかにどこまでできるのかを早く知っていただきたいと考えています。

解決策にどれくらいのコストがかかるのか、それぞれメリット、デメリットを整理してご提案しています。問題の解決に複数のパートナー企業が携わる場合、弊社でそのマネジメントもしています。

この時の弊社の立ち位置は、「お客様のことを最も理解した代表」のつもりで、パートナー企業とやりとりをしています。逆にパートナー企業のIT等の専門知識は、お客様に分かりやすい形で、まとめて伝達しています。

また、一度で全てを解決できない場合は、それがどれくらいの期間で達成できるのか、マイルストーンを設定します。時間がかかりすぎて成果が見えないよりも、まずは使っている実感を持っていただくことが大切、という考えです。

③実行・改善

現場から情報を取得していくときは、できるところから手を付けて行きます。提案段階で、大まかに流れはご説明しているので、より詳細を詰めていきます。この情報取得のステップやそしてどんな情報をどのようにとるべきか、はお客様によってかなり変わりますが、重要なポイントです。

少しずつ情報を取得していけるようになると、問題が浮き出てきます。また、「こういった情報もあるといいよね」、と言ったお話しが必ず出てきます。それらの情報を踏まえて、また費用対効果を考慮しながら、継続的に取得できる情報を増やしていきます。

当社が実現したいこと

製造業界とITシステム業界の問題は、「橋渡しをする人がいないこと」だと思います。当社はその役割を担いたい。例えば、システム導入をしたけど、使えなかったという話はよくご相談いただきます。

ITを活用するためには、「業務の知識」と「ITの知識」両方が必要です。端末やアプリケーション、サーバ、通信インフラなど知っておくべき知識が膨大にありますが、いきなり身につけるのは至難の業です。またシステムを構築する大変さもよく理解しています。ITシステムは、予算を持っていた大手メーカーの要望に応える形で成長してきているものが多く、システムさえ作れたら、社内に専門性の高い人材がいて、それを利用できるという前提が強くあるように思います。そのために、ミスマッチが生まれています。

当社は、「その橋渡し役となることで、お客様に貢献したい」と考えています。それが、日本のものづくりをより豊かにするための一歩であるという思いで、今後もお客様の近くで、IT活用を促進する役割を担っていきたいと思います。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。