今回は製造業企業におけるITインフラ整備と運用体制見直しに向けたアドバイザリーサービスのご紹介です。長年運用されてきたネットワーク環境と、特定担当者に依存したIT運用の現状を共有し、段階的な改善の進め方を整理しました。

背景として、20年以上前に構築されたネットワーク配線や機器構成がブラックボックス化しており、通信障害発生時に原因特定や対応に時間を要していました。直近では回線や機器の見直しにより通信状況は一旦落ち着いているものの、「構成や運用の全体像が把握できていない」という不安が残っている点が課題として挙げられました。

課題は、PCトラブルやソフトウェア導入、ウイルス対策、保守契約管理といった情シス業務が一部担当者に集中し、属人化していることです。担当者不在時には対応が滞り、現場業務に影響が出るケースも発生していました。また、Power Appsで開発した業務アプリについても、今後の安定運用を見据えた保守・メンテナンス体制の整理が必要とされていました。

支援内容として、まずフェーズ1では物理構成図・論理構成図を作成し、ネットワークやIT資産の全体像を見える化する方針を提案しました。あわせて、各拠点の接続状況やセキュリティ対策、運用フローを整理し、改善検討の土台を整えることを目的としています。

今後の展開として、インフラ・ネットワーク保守に加え、Power Appsで開発した業務アプリの保守メンテナンスも含めた「問い合わせ窓口の一本化」を検討します。複数のベンダーや担当者に分散していた問い合わせを集約することで、属人化を解消し、安定したIT運用体制の構築を目指す方向性で合意しました。

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