今回は、某自治体が主催するノーコードツール活用プログラムに向けた事前セミナーのご紹介です。本セミナーは、県内企業75名の参加者を対象に、ノーコードツールで取り組むDXの考え方と、kintone・AppSheet・Power Appsの特徴や選択指標を整理し、今後のワークショップ受講につなげることを目的として実施しました。アンケートでは、本セミナーの総合満足度は5点満点中4.28という結果でした。
背景
多くの参加企業では、紙やExcelに依存した業務や、個人任せになった情報管理が課題となっていました。一方で、「どの業務からDXに取り組むべきか」「どのノーコードツールを選べばよいか」が分からず、一歩目を踏み出しづらい状況も見られました。こうした背景から、ノーコードツールの基本概念と選定基準、DX成功事例をまとめて学べる場として、事前セミナーが企画されました。
課題
アンケートの自由記述からは、「業務フローをどうDBに落とし込むか」「属人化している業務を標準化したい」「シフト作成や日報など煩雑な業務をデジタル管理したい」といった声が多数挙がりました。また、「自社に合うツールの選び方」「kintoneやPower Appsの契約・ライセンスの考え方」「現場メンバーにどう浸透させるか」といった、ツール選定と運用設計の両面での課題も明確になりました。
支援内容
当社は、本プログラム全体のコンセプト設計から事前セミナーの企画・構成・当日運営までを一貫して担当しました。セミナーではまず、県内企業のDX事例をもとに、デジタル化が進んだ企業に共通する成功要因を整理しました。続いて、kintone・AppSheet・Power Appsの学習コスト・カスタマイズ性・プラットフォームとの親和性といった観点から特徴を比較し、参加者が自社の状況に合わせてツールを選べるよう解説しました。さらに、プログラム全体像(事前セミナー→全5回のワークショップ→事例共有セミナー)や、オンラインコミュニティ・DXアドバイザーの活用方法を紹介し、「学びながら自社で内製を進める」ための具体的なステップを提示しました。
今後の展開
今後は、参加企業ごとに選定したノーコードツールを用いて、全5回のワークショップでアプリ企画・データベース設計・プロトタイプ開発・改修・運用計画策定までを伴走支援していきます。あわせて、ツール別のオンラインコミュニティで質問や事例共有ができる場を整備し、DXアドバイザーによる個別相談とも連携しながら、社内で自走できる人材・体制づくりを支援していきます。
おわりに
事前セミナーを通じて、参加者からは「プログラム全体像がわかった」「自社でどのレベルを目指すかイメージできた」といった声が寄せられました。本プログラムが、ノーコードツールを活用した小さな成功体験を積み重ね、属人化の解消や業務効率化につながる取り組みへと発展していくよう、今後も継続して支援してまいります。
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