切削加工を行なう部品メーカー。50年以上の歴史を持ち、スタートしてから培ってきた技術力を武器に、さまざまな自動車産業の主要部品の加工に取り組んでいます。
時代を先取りしながら技術の裾野を広げ、自動車産業の発展に貢献している企業です。
以前は品質記録を検査員がすべて紙で保管し、エクセルへの転記を経て分析を行なっていました。
Power Appsを利用し、記録する段階から電子化できたことで業務効率の改善につながりました。転記ミスの削減はもちろんのことペーパーレス化も実現しました。
特に、品質不良が発生してから、過去の品質記録の検索、原因の検出・分析のスピードが上がったことを体感しています。記録や集計スピードが上がった分、製造データのビジュアル化や分析に時間をかけられるようになったのも大きな価値です。
これまで紙や表計算ソフトで行われてきた製造管理・分析業務を変革し、製造現場DXを実現する
検査記録のデジタル化をきっかけに工場内の一連の製造プロセスをデジタル化し、製造現場の見える化やデータの蓄積・活用を支援しました。これまで紙や表計算ソフトで行ってきた非効率な業務から解放し、より付加価値の高い業務に集中していただいています。
お客様のお困りごと
1.製造管理が紙ベースで行われている
製造実績の記録などは紙に記入後、社内システムや表計算ソフトに転記しており、二度手間が発生。 記入・転記ミスが頻繁に起こっている。
2.製造現場の状況が分からない
計画に対する製造の進捗状況や各工程のサイクルタイムなどがリアルタイムでわからず、進捗・工程管理が正しくできていない。
3.製造データが活用できていない
日々記録している製造データが一元管理されておらず、品質改善や生産性の向上に繋がらない。そもそもデータとして蓄積できていない。
Power Apps導入後
製造プロセスに関連する帳票をペーパレス化
計画・実績収集・データ集計に関連する帳票類をペーパレス化。手書きをなくし、タブレットやスマートフォンを活用した入力が可能です。
製造状況をリアルタイムで見える化
計画に対する進捗状況や設備稼働状況 をリアルタイムで見える化。離れた場所からでもモニタリングが可能です。Teamsと連携し、タイムリーな情報共有を実現します。
製造データを蓄積・活用し生産性向上を促進
日々蓄積される生産情報をビッグデータ として活用し、製品・設備に関わるあらゆるデータを見える化。データを元に適切なカイゼン施策の立案が可能になります。
実装した機能
1.製造実績収集
計画や指示に対する製造実績の登録がスマートフォン、タブレットから簡単に可能です。 入力項目はお客様でカスタマイズすることができ、現場に合わせた運用を実現します。
今後IoTデバイスと連携した設備稼働データの自動収集も可能です。現在、お客様と伴走しながら導入を進めています。
2.リアルタイム進捗・工程管理
計画・指示に対する製造状況や設備の稼働状況をリアルタイムに見える化します。
現場に行かずとも正確な製造現場の状況を把握できるため、現場の変化に迅速に対応いただけます。
Power Appsの簡易的にビジネスアプリを開発できる機能を活用しました。他にも電子帳票システムがある中で、簡単に、低価格で始めることができることを理由に導入を決定しました。
3.分析ダッシュボード
Power Appsで入力されたデータを元に、集計したい軸に合わせて分析グラフを作成します。製品の出来高や不良データ、設備の稼働率など現場のあらゆるデータを可視化します。蓄積されたデータを活用することで、生産性向上を実現します。
ノンコーディングでビジネスアプリ開発
Microsoft365上にノンコーディングでビジネスアプリを作成できるツール、それが Power Apps です。
直観的な操作とマクロ程度の知識で、クラウドベースで素早くアプリケーションを開発することができるので、管理部門や営業部門の方が主導で、低コストで開発を行うことが出来ます。また、既存のシステムやデータソースへの接続が容易で、ウェブとモバイル向けにサービスを提供する事ができます。
さまざまな作業を自動化し、データ接続する
ビジネスのさまざまな作業を自動化し、データ接続することができるツールが Power Automate です。
業務プロセスをドラッグ&ドロップで構築し、定型作業を分岐・並列処理・条件付き分岐、ループなどが必要な複雑な業務プロセスにも対応します。