こんにちは!ジャパン・エンダストリアルの「デジプロ」プロジェクトチームです。
今回は、都内に本社を構える従業員約20,000名、年商約1兆円規模の製造業(数字は連結)にて実施中の、DX人材育成支援プロジェクトをご紹介します。


【プロジェクトの背景】ビジネス部門主導のIT活用を目指して

本プロジェクトは、2023年10月から現在(2025年4月)まで継続中です。
背景には、現場部門からの「業務課題を自ら解決したい」という強い想いがありました。
従来のように情シス部門に依頼して解決を待つのではなく、ビジネス部門自らがデジタルツールを活用して課題を解決する力をつけたいというニーズが高まっていたのです。

とはいえ、実際にITツールを使いこなして業務改善に取り組むには、「何から始めればよいかわからない」「継続的に活用する体制がない」といった課題も併存していました。


【取り組み】段階的な学習と実践のサイクルを構築

私たちはこの課題を解決するために、Microsoft Power Platformを活用した以下の支援を行いました。

  • ローコード開発研修の提供
     → Power Apps / Power Automate の基本操作と業務適用ノウハウを体系的に学習
  • 課題解決アプローチの勉強会
     → 業務を「どう捉え、どう分解するか」といった思考法をインプット
  • アプリ開発支援の個別相談会
     → 実際に現場社員が作成するアプリに対して、設計・実装を伴走サポート
  • 情シス部門との連携によるガバナンス整備
     → 社内ルールやセキュリティポリシーに沿った内製化のフレームを構築

これにより、「学ぶ→実践する→共有する」というサイクルが社内に定着しはじめました。


【成果】内製化による自走力の獲得と組織の進化

今回の取り組みにより、現場では以下のような成果が生まれました。

  • ビジネス部門主導でのアプリ開発が定着
     → 属人的であったExcel管理や紙帳票の業務を、現場主導でデジタル化
  • ITスキルの属人化を防止
     → 学んだ知識を共有し合い、再現性ある改善活動を組織内に展開
  • 「任せる」のではなく「共に進める」文化の醸成
     → 情シス部門との協業によって、ガバナンスと現場改善のバランスを実現

おわりに

デジプロは、単なる技術提供ではなく、組織としての“デジタル推進力”を育てるための伴走支援を提供しています。
「自社でも同じような取り組みを始めたい」「今のプロジェクトを成功させたい」──
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。

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